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1970年3月17日火曜日

第3号本の懸け橋


Introduction


 本企画は、7月の出発会時に採用された書評のコーナーです。簡単に言うと、自分で1つお題を決め、そのお題に沿って6冊の本を紹介する、というものです。この企画における6冊のチョイスがそのままその本の正しい読み方であるとは限りませんが、紹介者がどのような視点をもってその本に接しているのか、またその本がある切り口においてはどのような本へと通じうるのか、といったことを知ることができる点においては、雑多な書評よりも興味深いものになるのではないか、と思ったことが本企画を提案した当初のきっかけです。
 もっともこういう人はいるでしょう――「これは評じゃない、随筆だ」。なるほど評にはならないかもしれません。随筆かもしれません。それでは、巷にあふれんばかりの書評は評と言えるでしょうか。
 書評がある一面においては、「未知の読者に新たな世界への一歩を促す」ためのきっかけとなることを意図しているとすれば、単に手厳しい論評を加えたところで評のための評を生むことにしかならず、読者のための評を創出することにはならないでしょう。その本の面白さや深みを伝えるものは、筆者の経験や鑑識眼に基づいたことばそのものに他なりません。さらに大胆に言ってしまえば、ある著者の文章を論評したとしても、その評者が自分の言葉のかぎりを尽くして原著者の意図を汲み取ろうとしなければ、1つの批評を書いた、と言うことも不可能なのです。
 それでは筆者のみなさん、6冊すべてを2400字/600words以内で紹介してください。紹介の仕方はみなさんにお任せします。6冊の紐帯となるお題/ キーワードは、あるいは文章でも構いません。読者のみなさん、われわれの紹介する本の懸け橋を、ゆっくり味わいながら渡ってみてください。

鷲見雄馬Yuma Sumi


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