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2008年6月24日火曜日

A 「テーマ論説」 / Thematic essay


企画番号A「テーマ論説」

テーマ担当者:吉村勇志(東京大学工学部システム創成学科)

〈企画紹介〉(宮田晃碩)
 「テーマ論説」では毎回、その回の担当者が自らテーマを設定し、そのテーマのもとに論説を募ります。第1回のテーマは「自由」でした。「テーマ」というのはもちろん、どういう論説が書かれるかということについてひとつの制限を加えるものです。例えば「自由」というテーマであれば、「自由」について書くという制限が加わります。いたって単純です。単純な企画なのです。
 しかしそれは本当に、単純なことなのでしょうか。それが単純に見えてしまうのは、私たちの思考が凝り固まっているから、という可能性はないでしょうか。ひょっとすると「何かについて書く」とか「何かについて表現する」ということは大きな広がりを持っているのに、私たちがふだんそれを狭い範囲で考えてしまうために、その広がりが見えなくなっているのかもしれません。もしそうだとすると、何かひとつの言葉について、例えば「自由」という言葉について私たちがふだん持っている考えも、凝り固まったものになってしまっている可能性があります。
 それを解きほぐそう、というのがこの「テーマ論説」という企画のねらいです。毎回、その回の担当者が、テーマに関して短い導入を載せます。どういう導入を書くかということはまったく、そのテーマ設定者しだいです。それを踏まえてそのテーマについて書く、というのがこの企画の内容です。

第2回 テーマ「経済」 (テーマ担当:吉村勇志)
 前回のテーマは「自由」でしたが、そのような抽象的概念ではなく実世界的なテーマを私が選んだ理由は次のようになります。

  1. 新論説集「マージナリア」の要である自由投稿においては専門性の高く重い文章が多くなりがちであり、自分の専門以外の人にも読み易いライトな企画として差別化を図る。また、経済というテーマは、普段から貨幣を使用している我々にとって考える、書くのにも身近でしょう。その中で特にアベノミクスを選択したのは、今後の社会情勢を考える上で、現政権の経済政策は大きく影響を与えるからです。
  2. 工学や医学等の実学は元より、私は哲学や思想においても現実世界に無関係に存在出来るものとは考えていません。というのも、学問をするのは究極的には人間であり、その人間は常に周囲の環境の中で影響を受け、生きて考えているからです。学問の動機や目的意識は必ず現実にリンクしています。現実世界について考えることは、抽象世界の思索においても必要です。
  3. “ 別の世界を知る、異なる領域の声を聴く、ジャンルの垣根を超えていろんな人と交流する” という新論説集「マージナリア」のコンセプトの実現において、例えば心理学において既に否定されたフロイトを用いて人間を語ったり、基礎的工学を学ばずして原子力を語る等、対象を学ばずして語ることは適切ではありません。何らかの自分の知らない事象について勉強するきっかけとなるよう、やや狭いテーマ設定となっております。

 皆様の積極的な寄稿を期待しています。なお執筆者は以下のWEB リンク(官邸のアベノミクス特集ページ)を必ず読んでおいてください。


 執筆にあたっての注意事項については企画概要をご覧ください。
 本企画は、第5号出版後、新論説集「マージナリア」公式ウェブサイトに全文が転載されます。
 執筆希望者は7月15日(水)までに、参加の旨を編集部にまでお伝えください。
 提出期限は8月9日(日)です。

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A "Thematic essay" 

Project leader:Yushi Yoshimura(The University of Tokyo)

Intro(by Akihiro Miyata)
 In this project we collect essays on the theme set by someone in rotation in each number. The theme of the last number was "freedom."
 The aim of this is to open up our mind. Very simple is the attempt, for what you write is only to be related to the theme (this time "economics"), and that is the only restriction you have to care about.
 Is it however, really simple the case? It might be only when we see something in the ordinal, or narrow-minded way, that the attempt here seems simple to us. Aren't there much wider possibilities covert, in "writing about something" or "expressing about something", than we have expected? If so, could we find old/new possibilities in some word like "freedom"?
 In every number, the project leader writes a short introduction on the theme one set. It is entirely up to them how the introduction will be like. What will be done here is, so, just to write on the theme, after reading the introduction.

About the theme "Economy" (project leader:Yushi Yoshimura)
 The theme is economy. Read the following web page about the economic policies called "Abenomics" and express yourself about it. You need to use the word “Abenomics” in your essay.
Web link: http://www.japan.go.jp/_userdata/abenomics/150608_abenomics.pdf
 

Check out the project list as well.
All the writings of this project will be uploaded to the official website of the Project Marginalia.
Please let us know by 15 July if you would like to join this project.
The deadline for this project is 9 August.






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